shpd

シンプルがいい。
今はつくづくそう思うし、実際のところシンプルなモノを選ぶ事がほとんどだ。
しかし、過去にブランド物と呼ばれたモノも色々と買い、時間を見つけては夜遊びもした。
何があるともなく外出し、モノがある事ではなく買う事に安心感を覚えていたように思う。
ある種の勘違いだ。
そういう流れの中で様々なモノやコトを見聞きし、様々な人の影響を受けて、自分はどんどんシンプルになっていった。
シンプルとは単純という事ではない。
自分がそうだとはまだまだ言えないが、角は取れても、もっとふくよかで大らかで濃密なもの。
人間は本来、モノを持つという所有欲を本能として持っている。
それはまったく否定しないし、今でもブランドやラグジュアリーな空間やモノも全然嫌いではない。
ごく私的な身の周りのモノにあまり選ばないだけで。
しかし、最近は多くの人がシンプル、シンプルと何処かの誰かが唱えた呪文を復唱する。
シンプルがいい。シンプルでなければ。シンプルに生きようと。
しかし、勘違い的な無駄や無理を知るからこそ、シンプルを落とし所として自ら理解できる部分もあるのではないだろうか。
別にラグジュアリーでゴージャスだっていいじゃない。
キラキラだって大歓迎だ。
偶発的なシンプルファシズム。
なんだかちょっと危ういね。