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桂離宮

桂離宮の内覧に行ってきました。
ドイツの建築家ブルーノ・タウトが「泣きたくなるほど美しい」と評した宮内庁管理の皇居とは別に設けた宮殿。
つまり広義の皇族の別荘です。
内覧は写真も自由に撮ってかまいません。
ただし遅れたり飛び石を踏み外して苔を踏まないで下さいと言われながら、宮内庁のガイドの年配男性の方が各建物の説明や由来、景色の見方などを説明しながら移動するスタイル。
さあ、どんな所だ・・・と思い進み始めた数分後・・・
ピンポイントで写真を撮るところではないなと早くも感じる。
やはり予感的中で、先々のポイントごとでは特に大した感動が無い。
深く考え、遊び心というか自由度が存分に盛り込まれたであろうデザインが続くが、なにか釈然としない。
しかし、進んだり後ろを振り返ると、なぜか完成度が高いという不思議な感じで進む。
そうこうしているうちに内覧が終わり、ガイドの方に突然「どないでしたか?」と声をかけられたので、生意気にも上記の旨を説明する。
「此処は視覚や思考に頼るのではなく体感する場所ですわ。
綺麗とかそういうだけやのうて、なんかおかしい・・・けったいやな・・・なんやこれ・・・言うのんが桂離宮ですねん。
偏屈とも言いますわなw
本もようけ出てるけど、どれ一つ此処がちゃんと写ってへん。
なんでか言うたら、此処来て見るのがええからですわ。
紅葉がええ言わはるけど、それもそんな大した事あらへん。
紅葉がええとこなんか他所にいっぱいあります。
そやけど、それが桂離宮ですわな。
何回何十回、何年何十年と通おてください。その度に見方が変わりますよって。
またお会いできるとよろしいな。」とのお言葉。
その言葉でモヤモヤが一気に氷解。
そりゃ、ポイントごとの写真じゃ無理。
ありがとうガイドさん、完璧な答えを頂きました。
そんな桂離宮の内覧ですが、気になった方は宮内庁の参観案内を調べてみてください。
次回の桂離宮内覧は、カメラを持って行かないつもり。
此処は本当の意味で「カメラは要らない」場所かもしれません。
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