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今日は少し雨に降られてしまった。
正確に言うと濡れるには至らずな感じなのだが、まあ降られたという事にしておこう。
日照雨というやつは実に蒸し暑い。
狐の嫁入りでも見られるのなら我慢もできるが、その実ただの日照雨である。
傘も持ち合わせてはいたが、当然差すまでもなく現状において湿度が上がっただけでメリットは何一つない。
室内に入ると本格的に降り出した様で雨音と同時に雷鳴まで轟き始めた。
実は俺は雷に多少の興奮を覚える性質である。
なぜだか分からないが昔から好きなのだ。
以前、何かでシイタケだかキノコだかの成長促進に落雷と同様のダメージを与えて栽培するという映像か記事を目にしたのだが､俺にも彼らキノコのような属性があるのだろうか？
いや決して俺はあんな陰性だとか湿生だとかの性質を持ち合わせていない。
と言うより持ち合わせたくない。
あれこれ無駄な事を考えながら、ベランダの植物に目をやると実に生き生きとしている。
憎らしいぐらいの元気さである。
こういう天気は人間より植物の活性を随分と上げるようだ。
兎にも角にも、育てている植物が元気だと言う事実は俺の心を満足させた。
しかし、悩みはいつも尽きせぬものだ。
現に今も一つの心配を胸に抱きながら眠りにつく。
明日の朝、睡蓮鉢の水が溢れ、メダカが流れ出していたらどうしたものか・・・などと考えながら。
その想いを嘲笑うかのように今も雨は降り続いている。